北陸地方整備局での遠隔臨場についてをまとめています。日本海に面していることから積雪の多いエリアとあって、効率性だけではなく、気候面への対応も求められますが、具体的にどのような形で話が進んでいるのか、ご覧ください。
令和元年度までの試行結果を踏まえ、建設現場における遠隔臨場に関する試行要領や建設現場の遠隔臨場に関する監督・検査試行要領を策定し、実装に向けての検討を始める旨を報告しています。
この背景にあるのは、試行段階にて受発注者から概ね好評を得ている点が挙げられます。受発注者共に作業効率化を図ると共に、施工履歴管理も行えることから、全ての工事において可能な限り実施すると規定しています。
令和3年4月21日に北陸地方整備局企画部から配布された資料によると、インフラ分野におけるDXを推進すべく、原則すべての現場にて実施することが、全事務所に配備するスマートグラスやPCから活用・推進することが記載されています。
また、遠隔臨場に伴いWEB検査の試行や建設現場・委託業務において、生産性向上の優れた取り組みを表彰する「生産性向上技術活用」表彰の創設の対象に遠隔臨場を含めることも記載されているなど、今後遠隔臨場を積極的に推し進めていく姿勢が見て取れます。
令和3年10月4日、第1回北陸地方整備局インフラ DX 推進本部会議を開催し、インフラ分野におけるデータ・デジタル技術の積極的な導入が推進されることが話し合われました。既に設置されているi-Construction推進本部の元、遠隔臨場の推進を進めることで監督検査業務の効率化を目指すと規定されています。
北陸地方整備局では、遠隔臨場は概ね国土交通省と歩調と合わせたものになっており、徐々に浸透している段階に入ったと考えてよいでしょう。
また、遠隔臨場だけで考えられているのではなく、遠隔臨場を含めた北陸地方整備局のDX化を推進する動きも見えています。